▲立ち上がったムカデがロケットに
しがみついているみたいです。 |
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アポロ計画でなんと言っても欠かせないのが、打ち上げ用のサターンⅤ型ロケット。全長110メートル、2800トンを越える巨大ロケットで、現在に至るもこんな巨大なロケットはありません。でも、全重量の93%は液体燃料で、殆ど空飛ぶ燃料タンクだったというのはどこか笑いを誘います。
全重量の80%弱が直径10メートル、高さ42メートルの第1段ブースターに集中します。約3500トンの推力がテイクオフを実現させ、2分半でその役目を終えます。引き続き全重量の約16%の第2段ブースターが飛行推力520トンで6分間の上昇を演出します。この間の約8分で95%が離脱するっていうのもスカッと壮大です。
ところで同じころ、日本では亡霊怪獣シーボーズが月ロケットを改良したウルトラマンロケットにしがみついて怪獣墓場に帰っていくのですが、このシーボーズ、身長40メートルですから、サターンⅤ型には第1段ブースターにしかしがみつけないんです。サターンⅤ型がいかに大きいかがわかりますね。ただ余談ですが、シーボーズは体重3万トンなので、推力3500トンのサターンⅤ型では宇宙には到底帰れなかった。日本のウルトラマンロケットってものすごい推力があったんですね(笑)。
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